欧州古楽界の名門。
フライブルク・バロック・オーケストラ
with キャロリン・サンプソン
2018年10月来日公演

Freiburg Baroque Orchestra with Carolyn Sampson,
Soprano 


昨年、創立30周年を迎えたドイツ、フライブルク市を本拠地として世界で活動するフライブルク・バロック・オーケストラ(FBOと略します)。創立以来、鮮烈なサウンドと音楽へのほとばしる情熱を持続し、ついにはウィーン国立歌劇場のオーケストラ・ピットにもはいりオペラを大成功させた名門ピリオド楽器オーケストラが、10月に来日いたします。

 今回は英国出身の名ソプラノ、キャロリン・サンプソンを迎えて、J.S.バッハの名品『教会カンタータ“わが心は血のまみれ”BWV199』『結婚カンタータ“いまぞ去れ、悲しみの影よ”BWV202』を披露します。昨年リリースのこれらの作品を収録したCDは、ディアパゾン・ドール賞、ル・モンド・ラ・ムジーク誌のショック賞を受賞、またニューヨークタイムズではBest Classical Recordings 2017Top25に選出、BBC Music Magazineでは“生涯の宝となる演奏”と国際的に高く評価されています。サンプソンのナチュラルで大人のボーイソプラノを想起させる澄んだ歌声と美しいバロック・オーボエのソロとヴァイオリンとの絡み、オーケストラとのバランスが秀逸で、この作品にはこの人でなければ、という企画立案したオーケストラのセンスの良さが見事に発揮されたプログラムです。

 サンプソンは、日本を代表する指揮者、鈴木雅明氏との共演も多く、日本公演の前後にも氏が指揮する海外オーケストラの公演において、メンデルスゾーンのオラトリオ『パウルス』『エリヤ』公演にソリストとして出演、9月にはルネ・ヤーコプス指揮FBOのヘンデルのオラトリオ『時と悟りの勝利』、11~12月には『クリスマス・オラトリオ』『メサイア』アメリカツアーが予定されているなど、オーケストラ、指揮者からオファーの絶えない人気歌手です。

カンタータ以外の作品とのバランスも絶妙です。 日本ではほとんど演奏されることのないJ.S.バッハのはとこ、ヨハン・ベルンハルト・バッハ(1676-1749)の管弦楽組曲 2番は、当時、流行していたフランス趣味を取り入れた上品かつ洗練された作品で、一聴するとJ.S.バッハの作品と勘違いするほど。オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 BWV1060Rも傑作です。コンサートミストレスには、草創期からの主要メンバー、アンネ・カタリーン・シュライバーが初来日、各曲で重要なソロを聴かせるオーボエの名手カタリーナ・アルフケン、また名リュート奏者として知られるリー・サンタナも参加が決定し、コンサートを盛り上げます。

 

    企画・招聘: 株式会社         

 
曲目 J.B. バッハ: 管弦楽組曲 第2番 ト長調     *Johann Bernhard Bach (1676-1749) J.S.バッハのはとこ
Johann Bernhard Bach*: Overture in G major

J.S.バッハ: カンタータ 「わが心は血にまみれ」 BWV199 
Johann Sebastian Bach: “Mein Herze schwimmt im Blut“ Cantata BWV 199  

   intermission

J.S. バッハ: オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 BWV 1060a
Johann Sebastian Bach: Concerto in D minor for Oboe, Violin, Strings and B.c. BWV 1060a  

J.S.バッハ: 結婚カンタータ「いまぞ去れ、悲しみの影よ」 BWV202 
Johann Sebastian Bach: ”Weichet nur, betrübte Schatten“ Cantata BWV 202

キャロリン・サンプソン(ソプラノ) Carolyn Sampson, Soprano 印の曲
フライブルク・バロック・オーケストラ FREIBURGER BAROCKORCHESTER
アンネ・カタリーナ・シュライバー(ディレクター、ヴァイオリン) Anne Katharina Schreiber, Direction and Violin 
カタリーナ・アルフケン(オーボエ) Kahtarina Arfken, oboe

日程 2018年
10/21(日) 14:00開演 三鷹市芸術文化センター風のホール
 ご予約・お問い合わせ Tel:0422-47-5122 / 03-5216-7131 全席指定 S7,000円 A6,000円 


10/22(月) 19:00開演 トッパンホール
 ご予約・お問い合わせ Tel: 03-5840-2222  全席指定 7,500円 学生 3,500円 
完売 

10/24(水) 19:00開演 松本市音楽文化ホール
 お問い合わせ Tel: 0263-47-2004 全席指定 一般6,500円 U-25 2,000円 
発売中

10/25(
) 19:00開演 兵庫県立芸術文化センター大ホール 
発売中
 
ご予約・お問い合わせ Tel:0798-68-0255  全席指定 A 4,000円 B3,000円 C2,000円 D1,000円
 お問い合わせTel:0798-68-0255 芸術文化センターチケットオフィス
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 10/21(日) 三鷹市芸術文化センター公演のチケットをお取り扱いしています。
 TEL:03-5216-7131 アレグロミュージック
 

  

*出演者、曲目、演奏順などは変更になる場合がございます。また、開演に遅れた場合は係員の指示に従ってください。

CD  CDで聴くFBOとキャロリン・サンプソン
J.S.バッハ「ソプラノのためのカンタータ集」Cantatas for soprano 
 
harmonia mundi musique HMM902252 
   (右のジャケット写真をクリックすると iTune Appleにとび、ご試聴いただけます)

 バッハは200を超えるカンタータを作曲しましたが、なかでもBWV199と202はいずれも良く演奏される人気作品です。しかしCDとなると大昔のカークビー/ホグウッド指揮によるエンシェント管弦楽団以降、これというベスト盤が見あたらない状況でした。 サンプソンのナチュラルでときに大人のボーイソプラノを想起させる澄んだ歌声と日本公演にも来日するカタリーナ・アルフケンの美しいバロック・オーボエのソロやヴァイオリンとの絡み、また彼女たちとオーケストラとのバランスが秀逸。上品で風格さえ漂う出来栄えです。同CDは、Best Classical Recordings 2017 Top 25(ニューヨーク・タイムズ)、“生涯の宝となる演奏”(BBC MUSIC MAGAZINE)との高評価、ディアパソン賞、ショック・ド・ラ・ミュージック賞を受賞するなど世界各国で絶賛されているのもうなずけます。


プロフィール フライブルク・バロック・オーケストラ  Freiburger Barockorchester


 
©Annelies van der Vegt

  1985年の大みそか、フライブルク音楽大学の学生数名によって、アンサンブルを結成してヒストリカルな楽器でバロック音楽を演奏することを誓ったのがはじまりだった。いまでは室内楽オーケストラからオペラのオーケストラまでさまざまな編成で年間約100回の演奏を行ない、高い人気を博している。また、自主運営のアンサンブルがフライブルクのコンサートホール、シュトゥットガルトのリーダーハレ、ベルリンのフィルハーモニーでの定期公演のほか、世界中へ公演旅行を行なっている。メンバーたちはオーケストラ活動だけでなく高い技術を要するソロ・コンサートも行なっており、教養と熱意にあふれるアンサンブル演奏はこのオーケストラのトレードマークとして世界的に知られるようになった。
 ルネ・ヤーコプス、クリスティアン・ベザイデンホウト(フォルテピアノ)、アンドレアス・シュタイアー(チェンバロ、フォルテピアノ)、イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)、アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ)、ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)といった優れたアーティストと常に共演をし、ハルモニア・ムンディフランスと提携している。CDは、ECHOクラシカル・ドイツ音楽賞、エディソン賞、クラモフォン・アワード、ドイツ・シャルブラッテン・ヤーレンス賞など著名な音楽賞を受賞。また第60回グラミー賞にノミネートされるなど、国際的に高く評価されている。
 2014年から16年にかけて、南仏エクサン・プロヴァンス音楽祭のレジデント・オーケストラを務めた。

フライブルク・バロック・オーケストラ ◇ハルモニア・ムンディ ディスコグラフィ

キャロリン・サンプソン Carolyn SampsonSoprano

 ©Marco Borggreve

英国出身。「完璧なコロラトゥーラの技術と豊かで輝かしい歌声」と評され、世界の聴衆を魅了しているソプラノ歌手。バーミンガム大学で音楽を学び、バロック演奏で、アーノルド・ゴールズボロー賞を受賞。教会音楽から歌曲、オペラまで幅広いレパートリーをもっている。

イングリッシュ・ナショナル・オペラのモンテヴェルディの歌劇「ポッペーアの戴冠」でオペラデビュー、歌劇「魔笛」のパミーナ、「セメレ」の主役を務める。2012年グライントボーン音楽祭ではパーセルの「妖精の女王」で様々な役を演じ、DVDもリリースされている。キングス・コンソート、ザ・シックスティーンなどの合唱グループともたびたび共演、これまでに50枚以上のCDに参加。パリ・オペラ座、リール、モンペリエなどの歌劇場、ウィーンのムジークフェライン、カーネギーホールなど著名なホールで公演、日本ではバッハ・コレギウム・ジャパンとたびたび共演しているほか、世界各地の音楽祭に招かれるなど国際的に活躍している。

最近はソロCDもリリースし、ピアニスト、ジョゼフ・ミドルトンと組んだ初の歌曲集のディスク「Fluers」はグラモフォン・アワーズのソロ・ヴォーカル部門にノミネート。「フレンチ・バロック・ディーヴァ」は2015年グラモフォン・アワードのリサイタル部門を受賞。グラモフォンの最優秀アーティスト賞2017にノミネートされる。BCJとのモーツァルトの「大ミサ曲ハ短調」がコラール賞、フライブルク・バロック・オーケストラとのバッハのカンタータのディスクはディアパソン・ドールを受賞。また「ヴェルレーヌの詩による歌曲集」のディスクが2017年エディソン賞を受賞するなど高い評価を受けている。


アンネ・カタリーナ・シュライバー

Anne Katharina Schreiber, Deirector,Concertmistress

1988年学生時代にフライブルク・バロック・オーケストラのメンバーとなった。オーケストラと共に世界中を旅し、多くのコンサート、CDに、時にはソリストとして出演している。またアンサンブルとは彼女自身のプロジェクトのディレクター、コンサート・マスター、ソリストとして演奏してきた。

またトリオ・ヴィヴェンテのメンバーとしても20年以上、活動。ファウスト、ケラス、ゼペックのような一流アーティストと共演している。バーゼル室内管弦楽団、アンサンブル・リソナンツァ、ノルウェー・バロック・オーケストラなどにも客演、しばしばプロジェクトを指揮。またヘレヴェッヘのコレギウム・ヴォカーレ・ゲントのコンサートミストレスでもある。2007年からフライブルク音楽大学で指導している。






カタリーナ・アルフケン

Katharina Arfken, Oboe


 北ドイツで生まれ育ったヒストリカル・オーボエのスペシャリスト。彼女の主な興味は18世紀のオーボエとその楽曲にある。楽器メーカーで研修した後、バロックとクラシカル・オーボエをバーゼル・スコラ・カントルムおよびハーグ王立音楽院で学んだ。そしてオーボエのソリストとして、フライブルク・バロック・オーケストラのメンバーとして活動しているほか、ガーディナー指揮イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、コンチェルト・ケルン、ベルリン古楽アカデミーなどでも演奏している。
 現在、バーゼル・スコラ・カントルムの音楽アカデミーのバロック、クラシカル・オーボエの教授を務めるほか、ドイツ、オランダ、イングランドで定期的にヒストリカル・オーボエを指導。フライブルク・バロック・オーケストラとは、モーツァルトのオーボエ協奏曲をハルモニア・ムンディ・フランスからリリースしている。

 映像
[来日曲目] ヨハン・ベルンハルト・バッハ: 管弦楽組曲 第2番 ト長調
ヘンゲルブロック指揮 フライブルク・バロック・オーケストラ




J.S.バッハ: ブランデンブルク協奏曲 第3番 ト長調 BWV1048
ケーテン城  演奏: フライブルク・バロック・オーケストラ



J.S.バッハ: クリスマス・オラトリオより シンフォニア BWV248

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