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2017年2月日本公演プログラム モーツァルト: ソナタ 第5番
ト長調 KV283 モーツァルト: ロンド イ短調 KV511 ベートーヴェン: ソナタ 第8番
ハ短調 Op.13 「悲愴」
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あふれんばかりの’愛’と宇宙のエナジーが降り注ぐ 巨匠が弾く、モーツァルトと ベートーヴェン ソナタ「悲愴」「テンペスト」「狩(第18番)」 ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全32曲及び初期作品集(全9巻) のCDで、新たな金字塔を打ちたてたフォルテピアノ演奏の第一人者ロナルド・ブラウティハム。彼はこのディスクで2015年度オランダのエディソン賞、ドイツ・レコード批評家賞という2つの世界的権威のある賞を獲得した。それもそのはず、風貌も現代にベートーヴェンが甦ったかのようだが、この演奏には本当に圧倒される。 ブラウティハムはこれまでに、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンと、ウィーン古典派の3巨匠のピアノ作品をほぼすべてというくらい収録している。いまは、ケルン・アカデミー・オーケストラとのモーツァルトのピアノ協奏曲集の録音が進行中なのだが、とにかく徹底的に、古典派のピアノ作品を研究している。特にベートーヴェンのソナタは「モダン・ピアノでの演奏がスタイル変更に成り得る、模範的な演奏」とアメリカでも高く評価されているが、モダン、古楽器という範疇を超えた演奏なのである。さらに古典派においての経験をメンデルスゾーン、ショパン、バッハなど精力的にその前後の時代の演奏へと広げ、いまもなお進化しつづけている。 ベートーヴェンのソナタ全集では、作品が作曲された年代ごとに、3台の異なるフォルテピアノを弾き分けている。それらの楽器を製作したのは、チェコ出身の製作家ポール・マクナルティである。マクナルティのフォルテピアノといえば、内田光子氏やベザイデンホウトなど第一線で活躍するピアニストたちも所有している現代の名工の楽器だ。 録音の際も、自宅でもマクナルティの楽器を愛奏しているブラウティハムは、その魅力についてこう語っている。「マクナルティの楽器は最高です。”博物館のレプリカ”というより、”魂”をもつ唯一のフォルテピアノです。私は彼の楽器が18世紀後半に生きたアントン・ヴァルターの精神を引き継ぐ唯一の楽器であると本当に信じています」。 今回の来日公演で使用される楽器も、マクナルティが2002年に製作した1800年頃のフォルテピアノをモデルにした楽器である。 |
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ロナルド・ブラウティハム≪ピアノ、フォルテピアノ奏者≫ 2017年2月来日 Ronald Brautigam
– Piano, Fortepiano オランダでもっとも尊敬される演奏家のひとり。アムステルダムとロンドンでピアノを学び、アメリカでルドルフ・ゼルキンに師事。1984年オランダ政府より音楽分野でもっとも名誉あるオランダ・ミュージック・プライズを受賞。デュトワ、ハイティンク、ブリュッヘン、ヘレヴェッヘ、ホグウッドなどの著名な指揮者のもと、主要なヨーロッパのモダン、ピリオド両方のオーケストラと定期的に共演してきた。次第にフォルテピアノ演奏に情熱を傾けるようになる。 1995年からスウェーデンのBISレーベルと提携し、これまでにフォルテピアノでのモーツァルトとハイドン、ベートーヴェンのピアノ曲全集など60以上のタイトルをリリースしている。BIS以外にもデッカ・レーベルで、シャイー指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団とショスタコーヴィチ、ヒンデミットなどのピアノ協奏曲、パロット指揮ノールショピング交響楽団とのモダン・ピアノでのベートーヴェンの協奏曲シリーズなどの録音もある。これまでエディソン賞、ディアパソン・ドール賞、カンヌのMIDEMクラシカル・アワード2010など著名な賞を多数受賞している。 2009年からはウィレンス指揮ケルン・アカデミー・オーケストラとフォルテピアノによるモーツァルトのピアノ協奏曲全曲シリーズで、11枚のCDをリリース。 5年かけて3台のフォルテピアノを作品に応じて弾き分けたベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集(BIS SA2000/9枚組)が、2015年ドイツ・レコード批評家賞とエディソン賞をダブル受賞。 現在、精力的に演奏活動を行なっているほか、バーゼル音楽大学の教授を務めている。 ♪ブラウティハム CD
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